概要
OCIが東京・大阪リージョンが揃い、最近では「MySQL Database Service」が登場し、マネージドサービスも充実してきました。AWSやGCPで満足されているサーバエンジニアさんもいらっしゃると思いますが、費用が安いと噂のOCIに興味を持たれている方がたくさんいると思います。この記事では、筆者がOCIの始め方とちょっとした感想を以下に記載していきます。
無料枠について
「OCIに登録して、ちょっとサービスを使うとすぐにお金がかかるんじゃないの?」思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。自分は現在運用している小規模Webサイトで利用しているものを以下にまとめました。
■. 無料トライアル
登録して30日間は、300米ドルの無料クレジットが使用できます。ちょこっと試しに触れる分には十分でしょう。
■. Always Freeサービス
各サービスの一定の利用枠内なら、ずっと無料です。無料トライアル期間が過ぎても、そのまま継続して使用できます。現在自分が使用したものは以下になります。
サービス | 内容 |
コンピュート | 1/8 OCPUと1GBメモリを備えた2つの仮想マシンまで |
ブロックボリューム | 2つのブロックボリューム合計100GBまで |
オブジェクトストレージ | 10GBまで |
ネットワーク | データ転送(アウトバウンド)1か月あたり10TB |
■. 詳しいコスト確認
こちらのコスト計算ツールで確認できます。
(※正直いきなりツールを使うのは結構難しいので、OCIの勉強してからの方がいいです。)
登録にいるもの
・名前、住所、電話番号
・クレカ
です。
OCIを始める前に雰囲気をつかむ
いきなり登録って結構ハードルが高いですよね。また、登録しても手当たりしだいに、OCIのコンソール画面を触って、謎のまま進めるのもしんどいです。そこで、ある程度公式ドキュメントを見てから始めると良いかもしれません。(以下の順番で勉強すると良いかなと・・。)
①. サービス基本情報
こちらのサービス基本情報から、OCIのログイン情報、構成(リージョン・リソース)、独自サービス(コンパートメント)などがドキュメントでまとめてあります。(動画とスライド付き)
②. 管理(ユーザ・認証・アクセスなど)
こちらのIDおよびアクセス管理ではIAM設定がまとめてあります。サーバエンジニアさんの中でもリーダークラスの方はかなり重要なところだと思います。(動画とスライド付き)
③. ネットワーク
こちらは仮想クラウドネットワーク(VCN)についてまとめてあります。AWSのVPCにあたる部分です。比較しながら勉強すると結構面白いですよ(動画とスライド付き)
④. コンピュート
こちらはサーバのメインとなるコンピュートです。いろんなOS、CPU・メモリのプランが揃っています。OCPUの「O」とはなんぞやなどの説明もあります。(動画とスライド付き)
⑤. オブジェクトストレージ
こちらは大容量データの保存するサービスです。AWSのS3みたいなところですが、使い勝手は違うので注意が必要です。(動画とスライド付き)
OCIのはじめかた
こちらで登録してね。
使ってみた感想
今回はOCIで小規模webサービスを作った上で感想を述べます。
OCIは最初から無料枠が充実しているので、他のクラウドベンダーさんと違い、営業さんに直接頼み込む必要もなく、無料でちょっと試してみるにはぴったりでした。(笑)
コンソールの使いやすさは、OCI活用資料集(ドキュメント)を見てから、各段に使いやすくなりました。それまでは、正直わけわからなかったです。
OCIの将来性については、「MySQL Database Service」に登場により、「Amazon Aurora」を使う理由が薄くなり、AWSから移設を考える方が増えてくるのではないかと感じています。OCIのホームページを見ていると、かなりAWSに対抗心を燃やしている感じがします。
あと、実際に計測していませんが、マシンのI/O性能も比較的他のクラウドベンダーさんよりもそこそこ良いらしいです。
まだまだちょっとしか触ってないので、不安な点としては、
・サポートの充実(問い合わせしたことないので・・。)
・ネットで検索してもQiitaなどの参考資料が見つからない
・大規模サービスの事例が少ない
・なぜか、コンソールへのログインに失敗することが多い
まぁ、これもみんながOCIを使い始めれば時間が経過すればおのずと解決されていくでしょうけどね・・。
ぜひ、みなさんもさわってみて楽しんでください!!
イエーイ☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ☆
以上です。
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